2/14(木)
バーリ駅前で、満場一致で解任となった しゃべる荷物 を降ろし、身軽になった今日。 気ままな一人旅ドライブの予定。 とりあえずの目的地は、長靴のくるぶし辺りの街ターラントで、街一番と地球の歩き方に掲載されてた店でランチを取るコトに設定。 直行はせず、アドリア海側を流しながらの遠回りのルートで向かいます。 今日から、相方の解任に伴い、自分で地図見なきゃならなくなります。 信号が市街地以外ほとんどなく、交通の流れの早いこの国だと、ちょこちょこ停車して確認作業を行わなくてはならなくなった。正直メンドイ。 あんなヤツでも必要だったんだと認識。 そして、ヤツ以外の他の人と一緒ならもっとスムーズな旅ができたんじゃないかと再認識。 激走なイタリアンチンク。追い抜かれました。140km/hは出ております。 快調かつ順調な走りで、予定通りターラントに到着。 勝負はこっから。 街から街への移動は、比較的スムーズなイタリアの道路事情。昨日まで毎日の日課のように繰り返して来た難所が市街地に入ってからのナビゲーション。 この市街戦をどう制するかで旅のリズムが違って来ます。 昨日までの戦略は、相方の霊感山勘第六感と方位磁針頼みの方向感覚。 ニュータイプならざる彼の第六感はアテにならず、方位磁針頼みで指示を出すもんだから、あり得ん狭小な裏路地にも果敢にアタックする羽目に。 ここで、一人になったコトでもう一つ再認識。 ヤツの第六感も障害物の一つだったのさ。 さすがに完璧に目的地に到着!とはいかなかったんだが、ヤツが居ないと修正が早い。 ヤツが居ないと旅が普通すぎて、むしろ物足りなさを感じます。トラブルも旅の醍醐味なのかもしれん。 少し昼を回った時刻の綺麗な港町ターラント。暖かい日差しと真っ青の空と海。そして綺麗な町並み。 しかしエラい渋滞です。 中心地はびっちり車で埋まってる感じ。 ここでちょいと閃いたんで、グッタリする牛歩な中心地を一端待避します。 少し時間を置いて市街地に再度アタック。すると、 昨日までヤラレてたイタリア時間を逆手に取ってやりました。国民総昼寝タイム。目指すメシ屋にあっさり到着。まぁメシ屋の営業時間が分かってたから出来た作戦なんだが。メシ屋が閉まってたら意味無いんで。 地球の歩き方に町一番のレストランと書かれてる店、イルカフェ。町一番かどうかは知らないが確かに旨かった。 写真のパスタ以外に、魚料理も注文。 すごいのが、ガラガラと台車に何匹も丸ごと魚を乗せて、どれにする?って聞いて来やがった。 どれって言われても、どれが何やら?丸一匹で調理されてはかなわん大物が目白押し。 比較的小振りの魚をチョイスしとく。切り身でいんだけど。 シンプルに焼き魚が出て来ました。 小振りにしといて正解。旨いんだが、大根おろしとソイソースが恋しい。グリルじゃないのにすれば良かった。店員はグリルが一番旨いって言うんだが、焼き魚でパンは喰えん! なわけで今日の目標はクリアしちゃって、今後の予定がポッカリ空いちゃった。 明後日の朝にはローマから飛行機で帰国なんで、明日はローマ入りしてないとだし。 大きく迂回しながらローマの方へ走ってみようかな。 浅く考えをまとめ何となく発進。 ターラントからローマをまともに目指すと、昨日走ったマテーラのあたりから道か被っちゃって面白くない。 迂回する意味で、つま先方向に進路を取ると段々、端っこまで行ってみようかな?って気持ちも少し出て来る。 ここでしっかり行こう!と決めればいいんだが、ひたすら続く海沿いの道に飽きて来たこともあり、どうも曖昧。 ブログを書いてる今気付いたんだが、こんな行っても良いし、行かなくてもって時の判断を相方に任せてたんだなぁ。ヤツの判断に対して、じゃあこうして、こうすれば何とかなるな。とか、そっから思考が働き出す。 それに慣れさせられてたもんだから、完全フリーなこの時は思考力がイマイチだった。 さすがに体力の限界。 いい加減宿に落ち着きたい時間帯が、魔都ナポリ近郊だったりしたもんで、エラい距離走るコトになっちゃった。 高速のSAにビール売ってるもんだから、疲れた体に強烈に誘惑される。いっそここで飲んじゃって車中泊してやろうかとも思いながら、コーヒーで我慢する。 このままじゃローマに着いちまうぞってトコまで来て勝負に出て高速を降りる。小さな街CEPRANO。ホント小さかった。ちょこっと走っただけで街中完全把握。メシ屋もホテルも一応あった。良かった。なかったらまだ走らなきゃならんトコだった。 日付が変わろうかという時間になって、ようやくお宿に落ち着けた。 このホテルのフロントのおっさんが、心配性なのか何なのか、とにかく外人慣れしてないご様子。 イタリア語しか喋れないおっさんなんで、オレはイタリア語で話をしているワケ。 今晩泊めてくれ、一人だ、いくらだと。 食堂もあったんで、おれは腹ぺこだ、今からメシ喰えるか?と。 おっさんもそれには答えて、 オレも分かった、それで頼むわ。って。 ここまでは会話が成立してるワケ。 なのにおっさんはちょっと待て、うちに一人だけ英語が話せる女がいるから、そいつを呼んで来るって。 いやもう話はついたし、別にいいって。 またその英語ができる人も食堂の給仕で忙しくて、なかなか来やしない。 焦れたおっさんはオレの手を引いて、給仕場までオレを引っ張って行くし。 給仕場での会話。 飲み物作りながら向こうが 「Can you speak English?」って聞いて来る。 正直英語だろうがイタリア語だろうが理解できる言葉はたかが知れてんのになと思いながらオレは 「Little」だと。 そうすると彼女は 「Very good」 この答えにも笑いそうになったが、こっからがおもしろかった。 うちは一泊いくらよ。OK? ご飯たべるの。OK? イタリア語の後にOK?っていうだけ。 でオレもOK。って答えただけ。 でもおっさんは満足。安心したみたい。いったいなんなんだ。 さっきの彼女に腹ぺこなんだよって言ったら持って来てくれた、ボリューム満点ラザニヤとビール大×2の夕食。 明日はついに最終日。 今日は走りすぎた。 #
by ritatore
| 2008-04-01 13:11
| イタリア旅
2/13(水)
相方のコーヒータイムが長引いたんで、普段より遅めの出発となったが、本日の目的地はマテーラって街。 岩をくり抜いたサッシという洞窟住居なるものがある旧市街を拝見しに行きます。 アマルフィからサレルノの高速に乗るまでは、ひたすら海岸沿いの好景観な道。ただ相変わらずイタ公のペースは早い。まったく付いていけん。 追尾を試みると車内の荷物が右往左往。 ヤツらの車内はどうなってんだろ? マテーラに向けて南下して行くに連れて道の様子が様変わりしてくる。 不覚にも画像がないんだが、POTENZAからマテーラに向かう山間の道は、ほんっとに最高な景色だった。何とも表現しずらいんだが、おもわず鳥肌を通り過ぎて、動悸が早く落ち着かない気分になっちゃった。言葉もおぼつかなく、うわずってる。脳内何とかが分泌しちゃってる感じ。 レンタカーで来て良かったと実感した瞬間でした。 マテーラ自体は小じんまりした普通の街。この普通の街の裏に洞窟の旧市街があるらしい。 そんなマテーラでイタリア初のコンビニ発見。 最近はめっきり行かなくなったが、学生の時はよく行ってたなスパー。母校、土浦二高の目の前もスパー。バッティングセンターかスパーに行けば誰かしらが授業サボってた。 そんなんでワリと思い出もあったりするスパーにイタリアで御対面。こりゃ行くしかないでしょ。 気を取り直し、サッシに突入。 表からは普通の街にしか見えないのに、その裏手に突然現れる洞窟住居サッシ。 こんだけのモノが日本にあれば、それこそ何キロの前からデッカい派手な看板なんかがドドンと主張してきそうなもんだが、その手のモノはこちらでは一切無し。観光する立場からは若干不便だけど、興醒めしない景観守ってこうって考えが徹底されてんのは素晴らしいです。 今日はもう少し足を延ばします。マテーラ泊では不都合なコトがちょっとありまして。 南イタリア、プーリア州の州都バーリ。鉄道交通の要所。 本日はこちらに一泊します。 なぜなら、旅も終盤。残すコト後二日な、ここに来て完全に相方との意見の相違が生じまして、 残り二日をローマ観光とショッピングに費やしたい彼と、 南イタリアをたっぷりドライブの後ローマ入りのオレの完全な平行線。 彼には、助けられもしたが、翻弄され続けたコト幾星霜。 切り捨てるコトにします。 翌朝。 バーリ駅前。 さらば! 生きてたら帰りの飛行機で再会しましょう。 #
by ritatore
| 2008-03-25 09:54
| イタリア旅
カーロ・グラン・スポルトR.C.なるミッレミリアみたいなクラシックカーラリーレースが、開催された。
二日間で、お台場をスタートし、銀座、筑波山、土浦市街、成田から銚子を回ってお台場に帰って来る。 ど近所がコースに設定されております。 さっそく見学に。 否、混ざって一緒に走って来ます。 街頭で参加車両に手を振る見学に来てる方達。 オレのチンクにも手を振っちゃう見学に来てる方達。 手を振り替えしちゃうオレ。 楽しすぎ。 たまにバレて恥ずかしかったりもする。 #
by ritatore
| 2008-03-23 00:49
| FIAT500
眠りが浅かったのか、かすかな気配を感じて目が覚めた。
オレ以外誰も居ないはずの部屋。 耳に神経を集中する。 かすかだが、布ズレのような音がする。 「…カサッ。」 ヤツだ。 ヤツが現れた。 音の方向を索敵する。 居やがった、ゴキブリめ! ヤツはまだオレには気付いていない。 チャンスだ。 何か武器は…。 ヤツから目を離さず、机の下にあるサバゲセットが封印してある箱を探る。そこにあるハンドガンを手にする為に。 ソーコムピストルを手にしたオレは、その銃口をヤツに向け、呼吸を整える。 マガジンには3発しか装填されていない。 だが、どうせ一撃でしとめなければ、ヤツに逃げられてしまう。 一撃でヤツを粉微塵にしてやる! ヤツめがけ引き金を引く。 命中! 実戦から遠ざかっていたが、何とかこの勝負に勝利できた。 ああ、春になったんだなぁ。 (案外ショッキング映像だったんで、画像掲載は自粛します。) #
by ritatore
| 2008-03-21 03:19
| 日々等々
当初一泊していくつもりだったが、とてもじゃないんで一目散に逃げ出したナポリ。
そんなわけで、今晩の宿泊地は未定です。 この界隈から遠ざかるコトだけを考えて走ってましたが、相方からの提案でソレントに向かいます。 ソレント。ほどよく大きな街です。 リゾート地だけあって、海岸沿いには高級そうなホテルが軒を連ねてますが、内側に入ればそれなりのホテルもちらほら。 なのに、 助手席からの指示は進め。 なんとなく察しがつくのは慣れて来た証拠なんだろうか。 けっきょくソレントはしばらく走っただけで通過し、半島の反対側へ進路をとります。 きっと海岸沿いの好景観なドライブコースでしょう。日中なら。 ただ日も暮れたこの時は、ただの見通しの悪いクネクネ道でしかなかったが…。 なぜソレントを回避したかというと、海を観たとたん例により彼のナルシストの血がまた騒いだってコト。 『窓を開けたらそこは一面の青い海』 そんなお部屋に泊まりたかったってコト。 一大リゾートのソレントではそんなホテルは予算的に無理そうだったんで反対側ならどうだろ?って考えだったご様子。 そんななか見つけたのがアマルフィの街のちょっと手前のこちら。 彼は興奮のあまり卒倒してしまいそう。 この部屋にコイツと泊まるんかと、げんなりしてたんだが、シーズンオフってコトもあるんだろうが、もしくはこんなオレの気持ちを汲んでくれてか、ダブル使用ベットをツインに代えるのが面倒だからと、一部屋の料金で二部屋貸していただきました。 とりあえず一緒に寝る事だけは回避できた。一安心。 さぁ晩飯と気分を切り替え、興奮冷め止まぬ彼と近くのレストランへ。 半分以上席が埋まってる店内。こりゃアタリの店を引いたかななんて思ったあたりで気付いた。 客の言葉が聞き取れるコトに。 近所のスーパーかなんかで聞くおばちゃんの声。 よく見りゃ全員日本人。 そんなコトもあるんね。 店員もさぞびっくりでしょう。 団体でジャポネが来たと思ったら、その次のジャポネだと。 団体さんの添乗員らしき人に、「これおいしいですよ。」なんて言われ、なぜか喰いカケの料理を恵んで貰い。おまけに料理も選んでもらい。積極的に親切にして頂きました。 選んで貰ったのは、ラビオリとカジキの料理。 そして運んでこられたのは、ペンネと鶏肉。 やつらは酔っぱらいか…。 朝。 名残惜しかったのか、いつもより遅めのチェックアウトとなりました。 #
by ritatore
| 2008-03-08 03:12
| イタリア旅
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